現在では『輸入車4駆』の代名詞ともなったチェロキー。その歴史は本当に長く、ジープ自体の誕生は1940年にも溯ります。
第一次世界大戦の最中、米軍からの要請で、「最も早く軽量な偵察車両の製作」と言うところから始まりました。その後、長い長い年月を経て、更には兄弟車的な車両とも分かれ、1962年チェロキーの始まりとも言えるジープ・ワゴニアが登場します。
ジープ・ワゴニアは、1980年代中盤頃までの製造で姿を消すことになりますが、恐らく『史上もっとも革命的な車』と呼べるでしょう。
現代のスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)すべての原型ともいえるワゴニア。1962年秋に発表され、最初の近代型大量生産のオーバーヘッド・カム6気筒エンジンが搭載されていました。
その他の斬新さとしては、自動車業界初のオートマチック・トランスミッションを持つ四輪駆動車であることや、独立したフロント・サスペンションなどがありました。
ワゴニアの名前は1990年代まで受け継がれ、それは高級志向の四輪駆動車と同義語となったのです。
その後ワゴニアのスペシャルverとなるスーパーワゴニアがラインナップ。
ビジランテV8エンジン、ターボ・ハイドラマチック・オートマチック・トランスミッション、パワーステアリング、パワーブレーキ、そして通常は高級車にしか装備されない快適装備の数々が採用される上級モデル。
この頃から、すべてにエレガンスを追求しながら、ジープならではの多機能、オフロード走行における強靭さ兼ね備えるジープの開発が進められました。
1970年代初め、ワゴニアの2ドアモデルが「チェロキーチーフ」の名で登場しました。このチェロキー・チーフから、実質初の「チェロキー」と言う車になります。当時のカタログにも「本当の意味で、最新」などと表現され実用的なRV車として、瞬く間に大人気となりました。
クライスラー社は、1984年、まったく新しいXJチェロキーとワゴニア・スポーツ・ワゴンを発表することによって、4WD車市場を定義し直しました。
この新型車は、1962年に初めて発表されたジープ・ワゴニアに比べ、全長は21インチ短く、全幅は6インチ狭く、車高は4インチ低く、そして車輌重量は1,000ポンドも軽いものでした。これは2ドアモデルと4ドアモデルの両方を持つ唯一のコンパクトSUV車でした。
また、従来のシャシーとフレームによる構造ではなく、ユニフレームと呼ばれるモノコック構造で設計された車でもありました。
新型車は批評家の間で絶賛され、1984年には自動車専門誌3誌から「4x4オブ・ザ・イヤー」を受賞。 そして大ヒットとなりました。
その後、そして1997年にデトロイトで開かれたデトロイトモーターショーで、新しいインテリア、改良されたエクステリア、デュアルエアバッグ、そして2輪駆動モデルで新たに搭載可能となったV6エンジンなどを持った新しいチェロキーが発表されたのです。
また同年には、トレド(スペイン)工場で、なんと200万台目となるチェロキーが製造されました。チェロキーは、クライスラー社が海外で販売した車の中で最も多く販売された車でもあります。











